•                 不要とされている木の端材を利用し、環境に優しい活用法を提案します。

  •                                  Japan is a forest large country
                                         豊かな森林大国

    豊かな森林大国日本の国土面積は3779ha万、森林面積は2510万haなので、日本の国土の約3分の2は森林です。つまり日本森林率は68.5%で国土の7割は森林ということになり、豊かな森林資源を持つ国と言えます。日本人は森の恵みを受けながら生活し、木の文化を築いてきました。日本の森林率は先進国の中ではフィンランド、スウェーデンに次いで第3位。世界でも有数の森林国と言えます。しかしながらうまく活用されておらず、7割は外国からの輸入材に頼っています。

  • 木は植林してから年2回草刈りをし、10年を境に成長の緩やかな冬に間伐していきます。森林保全活動ボランティアとして参加している森林は暗く、木が細いので商品価値の高い木とは言えず、作業員や運搬費用等がかかるため間伐されず、森林は元気を失い荒廃していきます。年輪は芯から10年ほどは5ミリ程の間隔ですが、その後目視で数えるのが難しい程の細かい年輪が20年以上続きます。昭和39年に木材輸入は全面自由化となり今、拡大造林の時に植林した木が成熟し、収穫期を迎えていますが安い輸入材が市場に出回り、放置されている森林が目立つようになりました。

  • 山から伐採した原木を製材すると樹皮や端の部分など3〜4割程度は端材として余ります。建設木質廃材のリサイクル率は37%と低いため木質廃棄物のリサイクル率向上が求められています。木質廃棄物の再利用は二酸化炭素放出量削減の観点からも注目されています。しかし余った端材はそのまま放置、もしくは焼却されることが少なくありません。現在、木材の再活用法としてバイオマスチップに加工、もしくは薪として活用が主流です。しかし燃焼しては二酸化炭素放出量削減にはならないのではないでしょうか?

  • カーボンニュートラルとは、木が大気中にある二酸化炭素を吸収し炭素とするもので、木を燃やして二酸化炭素が放出されてもプラスマイナスゼロとする考え方です。だからと言って木を燃やしてもいいのでしょうか?私たちは木を燃やさない、二酸化炭素を再放出させない活用法を提案いたします。 

  •                                A new from of reuse, carbon minus
                                   再利用の新しい形、カーボンマイナス
    カーボンニュートラルの場合、端材はバイオマスチップや薪に再利用されます。それに対し、カーボンマイナスはインテリアに加工し炭素を再放出させない環境に優しいインテリアを目指します。

  • 日本は豊かな森林資源をもつ国ですが十分に活用されず多くの森林は荒廃しています。又、製材時に出る端材の処理について急速な対応が必要です。燃焼しない木の活用法を提案し、環境に優しい物作り目指します。 端材をそのまま使うだけでなく、天然素材の漆喰との組み合わせにより、今までにはない新しい価値観のあるものに仕上げます。

  • 木は空気中の二酸化炭素を吸収しているため、なるべくそのまま使いたいと考えています。長い間放置された木は傷みがありそのまま使用することはできません。漆喰と組み合わせることにより傷んだ部分を包み込み綺麗な年輪を浮き上がらせます。真っ白な漆喰から見える年輪は独特な表情を生み出します。不要とされているものに少し手を加えることにより新しい価値観が生まれるのです。

  •                         このカーボンマイナスを採用した作品を紹介します。

  •  木が吸収した炭素をそのまま閉じ込めたタイルはお菓子の断面に木似た表情からネーミングをつけました。

  •     森林や製材所に放置されていた木を集めそれぞれの表情に合わせデザインしたサイドテーブルたち。

  •         木が吸収した炭素をそのまま閉じ込め、漆喰と組み合わせた環境に優しい雑貨たち。   
       

カーボンマイナス プロダクト - 炭素を放出させないインテリア -
ゼンペル 右子 【同窓会賞】【コース奨励賞】
mac OS High Serra バージョン10.13.2