- 上田 篤 / 通信教育部 部長
- 待ち望んだ春がやってきましたね。
卒業・修了証書を手にされた皆さん、おめでとうございます。
ご家族の方にも心から祝福の気持ちをお伝えしたいと思います。
社会人であるがゆえの仕事や家事との両立。言葉にするのは簡単ですが、ここに至るまで多くの困難に直面したことでしょう。加えて、2020年度は世界中が大きな試練と向き合い、まわりとの分断を余儀なくされました。いつもよりも孤独な挑戦にはなりましたが、ひとりひとりがもがいて生み出した結晶は本当に美しく、そして、心から誇らしく思います。この状況下だからこそ生まれたであろう、個性と想像力に溢れた作品からは他者を思いやる気持ちを感じることができました。本当のデザインを垣間見ることができた気がします。また、それらが結集したこの卒業・修了制作展はモザイクタイルのように我々を魅了し、感動を与えてくれました。皆さんの挑戦と逞しさに心から拍手をお送りしたいと思います。
近い将来取り戻す平穏な日常は、これまでとは異なる新しい社会の始まりとなるでしょうが、皆さんならその世界を切り開いていけることを確信しました。くれぐれも心身の美容と健康にだけは気を付けて、これからの人生を存分に謳歌されることを願っています。
デザイン科WEB卒業制作展をご覧いただく皆さま、
我々の誇る、通信ならではの味わい深きデザインを存分に堪能してください!
- 小杉 宰子 / 通信教育部デザイン科 科長
- デザイン科WEB卒業制作展は、今年で9年目を迎えます。大袈裟に言えば、世界中の人々とそれぞれの提案を共有することができるツールとして、また、日本中から、そして時には海外から集まる通信教育部の学生の皆さんとその学びを支えたご家族などにも見ていただく機会として、キャンパスで開催する実物の卒業制作展と並行して開催してきました。今回のコロナ禍の中でも、作品発表の場として変わらず開催できることを嬉しく思います。
遠隔指導を含む卒業制作となりましたが、仕事や家庭というバックグラウンドを持つ一人一人が不意に襲ってきた今回の事態をも吸収しながら、学びを継続する仕組みを自らつくって強い信念と熱い思いで取り組んできました。そのプロセスこそが、暮らしをデザインすることの実践となったのではないかと想像します。各コース、コロナ時代だからこその提案や、コロナ後の社会を見据えた提案が続きます。学友と励ましあいながら完成させた作品に込められた未来へのメッセージを是非お受け取りください。